自分の手で動かせる世界もある

人生を楽しむ考え方

自分ではどうにもならないことが多すぎる・・・

だから、がんばったところで意味が無い・・・

毎日そんなふうに思っていませんか?

自分の食事を自分で選んだり、作ったりすることが大切だ、とわたしが発信する理由を、今日は書いてみたいと思います。

「関心の輪」と「影響の輪」

「関心の輪」と「影響の輪」

「『関心の輪』と『影響の輪』」について、お聞きになったことはありますか?

ベストセラーとなった、スティーブン・R・コヴィー氏の著書「7つの習慣」に書かれている内容ですので、ご存じの方が多いでしょうか。

わたしたちは、人によって様々な対象に関心を持っています。

それら関心の対象は、上記の輪の中に入るわけです。

それでは、輪が2つあるのはどういうことでしょうか?

関心事のうち、自分ではどうしようもないもの(他人、天気、過去など)は、「関心の輪」(上記の図でいう濃い青の領域)に属します。

●上司の機嫌が悪かったらどうしよう?

●明日、雨が降ったらどうしよう?

●昔あのとき、こうしたらよかったのに・・・

こんなふうに考えることがあると思いますが、これらはどれも、自分ではコントロールできないものですよね。

一方、「影響の輪」(上記の図でいう薄い青の領域)に属するのは、自分でコントロールできるものです。

たとえば、考え方や、使う言葉、食事などです。

自分でコントロールできない「関心の輪」に属する物事にエネルギーを使っても、消耗するだけになります。

自分でコントロールできる物事(「影響の輪」)に、より多くのエネルギーを注ぐのがいいですよ、ということなんですね。

「影響の輪」にエネルギーを注いでいる人だったら、どのようなふるまいになるでしょうか?

●上司の機嫌が悪いのは上司の問題なので、気にしない。

お客さんに気持ち良い対応をすることや、プレゼンがきちんとできるよう準備を怠りなくすることのほうに集中する。

●雨が降っても困らないように折りたたみ傘を持っておく。

雨が降った場合のプランも準備しておく。

●過去に失敗したからこそ得たものがある、と、「失敗」を「経験」に再定義することができる。

「当時の自分にとっては100%の力だったのだ」と、自分を認めることができる。

他人の言動にムカムカして過ごすか、さっさと忘れて自分の趣味に没頭するか、どちらの選択肢も、本当は自分の手の中にあるんですね。

「あいつがムカつくことを言ったから気分が悪い!」と言えば言うほど、「自分の人生は人の言動に左右されている」という状態を受け入れることになってしまいます。

では、「影響の輪」に注力するため、具体的には何をすればいいでしょうか。

わたしは、社会保険労務士という仕事をしているので、「職場」をテーマに一つ提案してみますね。

ゴキゲンで働ける職場にする

「楽しく仕事する、なんて、遊びじゃないぞ、けしからん」

「職場のつらい人間関係も給料のうちなんだから、我慢しろ」

こういう言葉を聞くと、わたしは「ほんまか~?」と思ってしまいます。 

仕事は、しかめっ面して、つらい思いをしてする『べき』なのか?

考え方はいろいろあります。

しかしわたしは、ゴキゲンで働いたほうが仕事の能率も、チームの力も上がるなあ、と実感しているのです。

別に難しいことをするわけではありません。

 ●あいさつする(呆れないで(笑))

 ●その服、かわいいですね(´▽`)(雑談するなら、気分の上がるやつを)

 ●え、もうできたんですか?さすが!速いですね!(良かったところをすぐ褒める。目立たないところ、「あたりまえ」とおもわれがちなところを拾う!)

 ●職場の人の「良いところ」や、「助けてもらって有難かったこと」を、その人が居ないところで言う!(上司との世間話で)

 ●○○さんが、こないだの仕事がすごく丁寧だったって感心してましたよ!(人が褒めていたことを、さりげなく伝える。これ伝えると、みんな「そんなことないですよ」っていいながらも、なんともいえない笑顔になるからオススメ)

何かを大きく変えるわけではありません。

しかし、こうした行動の一つ一つで、自分の手で動かせる世界があることを実感するのです。

自分を社畜だと自嘲しながら嫌々働くという選択肢も、できることから変えていこうとする選択肢も、実はどちらも自分の手の中にあります。

自分の食事を自分でつくる

食事も自分でコントロールできることの一つだと考えています。

自炊する、まで行かずとも、わたしたちは食べるものを「選ぶ」ことができます。

小さなことかもしれませんが、こうして一つ一つ、自分で動かせる事柄を、自分の手に取り戻していくことが、生きづらさから自由になる道だと思います。

もちろん、すべてが思い通りに動かせるわけではありません。

でも、動かせるものも動かせないと思い込むのはもったいない。

まずは食事から選んでみませんか。

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